
自然と歴史が調和する日光では、春の訪れとともに、一年の中でも特に美しい季節を迎えます。桜が咲き誇り、新緑が鮮やかに輝く風景、そして伝統的な祭りやイベントが旅人を魅了します。
本記事では、春の日光を訪れる際に見逃せないスポットや体験、服装や注意点などの情報をわかりやすく紹介します。春の観光先を探している方にとって、きっと参考になる内容です。旅の計画に是非お役立てください。
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目次
■ 1. 春の日光観光を楽しむ3つの魅力
■ 2. 春の花と桜を楽しむ日光の名所めぐり
■ 3. 春に訪れたい日光の人気観光スポット
■ 4. 春の日光で体験したい自然と癒やしのアクティビティ
■ 5. 春にぴったりの日光観光モデルコース
■ 6. 春の日光観光を快適に楽しむための服装と注意点
■ 7. 【まとめ】春の日光を満喫する旅に出よう!

春の日光には、他の季節にはない豊かな魅力が詰まっています。標高の違いによって長く楽しめる桜、みずみずしい新緑、そして歴史ある神社仏閣と自然が織りなす景観は、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。
さらに、地元で受け継がれてきた伝統ある祭りやイベントも開催され、文化と季節感を同時に味わえる点も大きな魅力。日光が春の観光先として人気を集めている理由を、自然・歴史・伝統という3つの視点から掘り下げていきます。
日光では3月下旬から5月頃にかけて、桜をはじめとする春の花々が次々に咲き誇ります。標高差がある地形のため、長期間にわたってさまざまな花を楽しめるのが魅力です。
市街地を含む各地で桜が見ごろを迎え、ミズバショウやシャクナゲ、ツツジのほか、他の地域ではあまり見られないアカヤシオなども見られます。また、渓谷や湖の周辺では雪解け水が流れ出し、山々の新緑とともに春らしい爽やかな風景が広がります。
日光といえば、世界遺産にも登録されている日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺などの社寺群が有名。春になると、これらの荘厳な歴史的建造物を春の桜が一層優雅に彩ります。
特に、樹齢500年以上の金剛桜が見事な日光山輪王寺は、写真スポットとしても人気があります。歴史と自然を同時に楽しめる日光ならではの魅力を、春の季節にぜひ堪能してください。
春の日光では、地元の伝統を感じられる行事が多数開催されます。なかでも代表的なのが「弥生祭」で、日光二荒山神社の例大祭として1200年以上の歴史を誇ります。ツツジの造花で華やかな装飾を施した屋台が町中を巡り、春の訪れを地域全体で祝う様子を目にすることができます。
また、日光東照宮の春季例大祭では、1,200人あまりの武者行列や流鏑馬神事が行われ、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめます。こうした文化的な体験も、春の日光観光の魅力のひとつです。

春の訪れとともに、日光の各地では色とりどりの花々が美しく咲き始めます。桜は市街地から山間部にかけての標高差によって見ごろの時期がずれるため、長くお花見を楽しめるのが特徴です。
桜だけでなくツツジやミズバショウなど、春ならではの植物も見どころのひとつ。ここでは、日光市内で訪れておきたい桜と春の花の名所を厳選してご紹介します。
春の日光駅周辺では、駅前の並木道や公園が桜に彩られ、観光のスタート地点として華やかな印象を与えてくれます。東武日光駅・JR日光駅から世界遺産エリアにかけては、道沿いや公園、寺社の境内に多数の桜が咲き、歩くだけで春の雰囲気を満喫できます。
特に日光東照宮や日光山輪王寺などの世界遺産エリアでは、歴史的建造物と桜のコントラストが美しく、写真スポットとしても人気を集めています。
鬼怒川温泉エリアは桜の名所としても知られており、春の観光にもぴったりです。鬼怒川公園ではシダレザクラが咲き誇り、周囲の山々とのコントラストが印象的。静かな雰囲気のなかで、のんびりと桜観賞を楽しむことができます。
また、鬼怒川温泉護国神社・温泉神社の境内を彩るソメイヨシノも必見。夜には桜のライトアップが実施され、華やかな光景を満喫することができます。温泉街の情緒を感じながら、夜桜も楽しんでみてはいかがでしょうか。
奥日光では、市街地よりも一足遅れて春が訪れます。標高が高いため4月中旬から5月にかけて花が咲き始め、長く春の風景を楽しめるのが特徴。アカヤシオやアズマシャクナゲ、トウゴクミツバツツジといった花が咲き、桜とは一味違った独特の景観を作り出します。
そして、春の戦場ヶ原では木道を歩きながら湿原の風景を一望でき、ハイキングをしながら春の息吹を五感で味わうことができます。新緑のハイキングや静かな自然散策を楽しみたい、自然派におすすめのエリアです。

春の日光には、世界に誇る歴史的建造物から雄大な自然景観まで、感動のスポットが数多く存在します。桜や新緑に包まれたこれらの場所は、春ならではの特別な表情を見せてくれます。
ここでは、特に春に訪れておきたい日光の代表的な観光スポットを厳選して紹介します。
日光東照宮は、江戸幕府を開いた徳川家康を祀る神社で、豪華絢爛な建築と細部まで施された装飾が見どころです。春になると境内や参道に桜が咲き誇り、歴史的建造物と桜の美しい共演を楽しめます。
周辺の日光山輪王寺や日光二荒山神社と合わせて、世界遺産の二社一寺を巡ることで日光の歴史と信仰の文化をより深く体感できます。春の柔らかな光に包まれた社寺は、写真映えはもちろん、心が静まるような落ち着いた時間を提供してくれます。
日光市街地から絶景のドライブコース・いろは坂を上った先に広がる中禅寺湖。春になると新緑に囲まれた湖面が美しく輝きます。湖畔には遊歩道が整備されており、散策やボート遊びなどが楽しめる日光を代表する観光地です。
さらに、湖の近くに位置する華厳滝は日本三名瀑の一つに数えられ、高さ97メートルから流れ落ちる雄大な光景が訪れる人を圧倒します。春は雪解け水によって水量が増し、より迫力ある滝の姿を楽しめるのが特徴です。ダイナミックな自然を感じたい方におすすめのスポットです。
戦場ヶ原は、標高約1,400メートルに位置する広大な湿原で、春になると花々が咲き誇り、新緑が一面に広がります。木道が整備されており、初心者でも比較的気軽に自然散策を楽しむことができるのが魅力ポイント。野鳥観察にも適しており、双眼鏡を持って歩けば多くの春の野鳥と出会えるチャンスがあります。
また、周辺には湯滝や小田代原など、奥日光を代表する自然スポットが点在しているため、1日かけてじっくり巡ってみるのもおすすめです。都市の喧騒を離れ、春の自然に包まれる癒やしの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

日光には、観光スポットを巡るだけでなく、自然・温泉・食といった体験型アクティビティも豊富です。春の心地よい気候の中で楽しめるアクティビティは、旅の思い出をより一層深めてくれます。ここでは、日光ならではの春の体験をテーマ別にご紹介します。
春の新緑が芽吹く日光では、ハイキングが人気のアクティビティのひとつです。戦場ヶ原や小田代原、中禅寺湖畔などには歩きやすいコースが整備されており、家族連れや初心者でも比較的気軽に自然を満喫できます。
途中には、野鳥のさえずりや花々、渓流など、春ならではの風景が広がり、写真撮影にもおすすめです。また、早朝に訪れると、朝もやに包まれた幻想的な風景を収められるチャンスも。春の光と空気の中で、心地よいウォーキングを楽しんでみましょう。
日光エリアには、鬼怒川温泉や中禅寺湖温泉、奥日光湯元温泉など、歴史ある温泉地が点在しています。春の旅で歩き疲れた身体を、自然に囲まれた露天風呂で癒すひとときは格別。奥日光では硫黄泉の湯元温泉が有名で、湖と山々を眺めながらゆったりと浸かることができます。
また、鬼怒川温泉周辺では、日帰り温泉施設や足湯も多く、観光の合間のリフレッシュにもぴったり。花や新緑を感じながらの入浴は、まさに春の日光観光の特権とです。
春は、地元の旬の食材を使った料理も楽しみのひとつ。山菜の天ぷらや桜を使った和菓子、日光名物の湯波(ゆば)料理など、季節感のあるメニューが豊富に揃います。観光地周辺では、桜餅や春限定スイーツなどを食べ歩きで楽しめる店もあり、旅の気分を盛り上げてくれます。
また、地元の道の駅や農産物直売所では、採れたての春野菜や特産品を手に入れることもでき、お土産選びにもぴったりです。食からも春の訪れを感じられる日光のグルメを、ぜひ味わってみてください。

日光の春旅は、計画次第でさらに充実度がアップします。ここでは、時間の使い方や目的に合わせて選べるよう、日帰りの王道コースから1泊2日のゆったりプラン、家族やカップルにおすすめのルートまで、春の魅力が詰まったモデルコースをご紹介します。
時間に限りがある場合でも、日光の見どころをしっかり押さえたい方におすすめなのが、日光東照宮を中心とした王道日帰りコースです。
朝早くに到着したら、まずは世界遺産の「日光東照宮」「日光山輪王寺」「日光二荒山神社」を巡り、歴史ある社寺と春の花々を堪能します。日光駅からは便利な路線バスも運行されています。
その後は、路線バスで中禅寺湖方面へ向かい、華厳滝見学や中禅寺湖遊覧船などを満喫。湖畔で軽い食事やお茶を楽しみながら、春の新緑を満喫できます。夕方までには市街地エリアへ戻り、お土産などを購入して出発。限られた時間でも日光の魅力がぎゅっと詰まったコースです。
春の自然と歴史、そして名湯をゆったりと楽しみたい方には、1泊2日のプランがおすすめです。
1日目は日光の社寺巡りを中心とした市街地観光を楽しみ、人気の鬼怒川温泉や奥日光湯元温泉などに宿泊。温泉で旅の疲れを癒したら、2日目は戦場ヶ原や中禅寺湖周辺を散策し、春の植物や野鳥観察、ハイキングなどを満喫しましょう。
湯滝や竜頭の滝など、雪解けで水量が豊富な滝を巡るのもこの季節ならではの楽しみ方。移動に余裕を持たせた行程なので、合間の時間に写真撮影やカフェ巡りなどを取り入れてみても良いかもしれません。
また、鬼怒川温泉エリアで、季節の花々観賞やいちご狩りを楽しめる「日光花いちもんめ」や、世界の建造物をミニチュアサイズで楽しめる「東武ワールドスクウェア」のほか、「江戸ワンダーランド 日光江戸村」などを訪れるプランもおすすめです。
春の日光は、家族連れやカップルにとっても魅力あふれる旅行先です。子ども連れの場合は、動物とふれあえる施設や自然体験ができるスポットを組み合わせたルートがおすすめ。1日目は可愛らしい動物に出会える「日光霧降高原 大笹牧場」や「おさるランド&アニタウン」(日光さる軍団)などで過ごし、2日目は華厳滝や中禅寺湖遊覧船で雄大な自然を楽しむと、バランスの良い旅になります。
カップルでの旅行なら、日光二荒山神社など縁結びで知られるパワースポットや、滝を望めるカフェでのひとときを楽しむのも素敵です。夜には、ライトアップされた桜スポットや温泉街で、ロマンチックな春の夜を過ごせます。春の日光の風景が、旅の思い出をいっそう色鮮やかにしてくれるでしょう。

春の日光は気温の変化が大きいため、事前の準備が快適な旅のカギとなります。服装の工夫や移動時の混雑対策、持ち物の確認などを通じて、安心して春旅を満喫できるようにしましょう。
日光の3月はまだまだ冬の寒さが残っており、市街地でも氷点下近くまで気温が下がることも。ダウンやコートのほか、マフラーや手袋などが必要になります。
4月から5月にかけて徐々に暖かくなりますが、朝晩は冷え込む日も多く、特に奥日光や中禅寺湖周辺などの標高が高い場所では、5月でも肌寒さを感じることがあります。そのため、脱ぎ着しやすいアウターやカーディガンなど、寒暖差に対応しやすい服を用意しましょう。
日差しが強い日もあるため、帽子やUV対策も忘れずに行いましょう。足元は坂道や石段が多いスポットもあるため、履き慣れたスニーカーなど歩きやすい靴を選ぶことが大切です。
春の観光シーズンは、桜や連休、ゴールデンウィークの影響で日光市内や主要観光地が多くの観光客で混雑します。特に、定番観光地の日光東照宮周辺やいろは坂では渋滞が発生しやすく、公共交通機関を利用した方がスムーズに移動できます。電車とバスの乗り継ぎは、あらかじめ時刻表を確認しておくと安心です。
日光観光の最寄り駅としては、東武鉄道「東武日光駅」とJR「日光駅」があります。東京方面からのアクセスも良く、浅草駅からは東武鉄道の新型特急スペーシアXが運行中。JRの場合は宇都宮駅まで新幹線で行き、JR日光線の在来線に乗り換える方法があります。ただし、JR日光線は1時間に1~2本と列車の本数が少ないため注意が必要です。
日光到着後は、駅から路線バスが日光東照宮や奥日光方面へと接続しており、中禅寺湖や日光湯元温泉方面まで一本で行くことができます。
可能であれば早朝に出発し、混雑する時間帯を避けて行動するのが効果的。バスなどの移動中に車窓からの景色を楽しめるのも、旅ならではの醍醐味です。
寒暖差や天気の急な変化に備えて、折りたたみ傘やレインコート、防寒グッズなどを持っておくと安心です。湿原ハイキングなどの自然散策をする場合には、飲料水や行動食のほか、モバイルバッテリーや地図アプリのインストールも欠かせません。
また、奥日光を中心に野生動物が生息するエリアもあるため、食べ物の管理や指定された遊歩道の利用など、安全面にも注意を払いましょう。自然の中で旅を楽しむには、慎重な行動とマナーが大切になってきます。
春の自然と文化が調和する日光は、桜や新緑、伝統行事など多彩な魅力にあふれた観光地です。春ならではの景色を最大限に楽しむためには、事前の情報収集と準備が大切。どのスポットに行くか、どの季節の花が見られるか、服装や持ち物、移動手段などをしっかり計画しておくことで、現地での時間を有意義に過ごせます。
今回ご紹介した見どころなどを参考に、あなただけの特別な春旅をぜひ計画してみてはいかがでしょうか。
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