日本の最北端に位置する北海道は、本州・四国・九州とは気温が大きく異なります。そんな北海道を旅行する際に気を付けたいのが「服装」ですよね!今回は、人気観光エリア別の平均気温や、季節ごとのおすすめの服装を徹底解説していきます。
北海道は北国のため冬の期間が長く、春・夏・秋は比較的短いのが特徴。ですが、朝晩の寒暖差やエリアによる平均気温・湿度・降水量の違いも意外と大きいため、過ごしやすい時期に合わせて旅先を選んでみるのがポイントです。特に本州から訪れる方にとっては、想像以上の気温差に驚くことも少なくありません。
「実はホテル選びよりも難しいのでは?」と言われることもある服装選びと、旅行計画の参考にしてみてくださいね。
■ 主要都市(札幌・函館・旭川・釧路)の年間平均気温・最高気温・最低気温
└◆ 札幌の月別平均気温・湿度・降水量
└◆ 函館の月別平均気温・湿度・降水量
└◆ 旭川の月別平均気温・湿度・降水量
└◆ 釧路の月別平均気温・湿度・降水量
└◆ 春(3月~5月)の気候・服装・+αの持ち物
└◆ 夏(6月~8月)の気候と服装・+αの持ち物
└◆ 秋(9月~11月)の気候と服装・+αの持ち物
└◆ 冬(12月~2月)の気候と服装・+αの持ち物
■ まとめ
【札幌の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【東京の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【函館の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【東京の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【旭川の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【東京の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【釧路の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
【東京の月別気候データ】
※引用: 国土交通省 気象庁
北海道の春は、本州より約1ヶ月ほど遅れて訪れます。そのため3月はまだ雪が残る地域も多く、朝晩の冷え込みが厳しい季節。平均気温は1℃前後で、氷点下になる日も珍しくありません。
4月以降も冷え込む日が続き、東京の冬から春先くらいの気温です。日中は暖かく感じられても、朝晩は氷点下まで冷え込むこともあり、一日の寒暖差が大きいのが特徴です。
そのため、防寒対策は必須。服装は重ね着が基本で、インナーには保温性の高いヒートテックなどの機能性下着があると安心です。その上にセーターやカーディガンを重ね、さらにアウターにコートやインナーダウンを1枚持っておくと夜のお出かけにも対応できます。
足元は、雪解けで道路が濡れて滑りやすくなっていることが多いため、防水性のある靴やブーツがおすすめ!最近では機能性だけでなく、見た目も可愛くおしゃれなレインブーツが充実しているので、服装に合わせやすい色合いのものを選ぶといいでしょう。
追加の持ち物として、手袋やマフラーやストールなども良いでしょう。その他、紫外線が強くなる季節でもあるため、サングラスや帽子、日焼け止めも忘れずに。さらに、急な天候変化に備えて折りたたみ傘も携帯しておくと安心です。
北海道の澄んだ空気と美しい青空を満喫できるベストシーズン!北海道の夏は本州と比べてとても過ごしやすく、湿度も低めで、爽やかで快適な気候が特徴です。平均気温は東京よりも約10℃ほど低く、日中は半袖で快適に過ごせます。ただし、朝晩は気温がぐっと下がって肌寒く感じることもあるため、注意が必要です。
おすすめの服装は、半袖Tシャツに薄手のカーディガンや長袖シャツなどを重ねられるスタイルです。着脱しやすい服装だと一日の寒暖差にも対応しやすくなります。足元は登山などの山岳地を除けば、スニーカーやサンダルで快適に過ごせます。
北海道には梅雨がないため、6月から7月にかけては比較的晴天が多くなります。ただし、山間部や広大な草原などでは日差しが強く、遮るものがない場合もあるため、紫外線対策は必須です。帽子や日傘、サングラスなどでしっかり対策しましょう。日焼け止めも忘れずに!
また、熱中症対策として、塩分補給できるタブレットや飴、携帯に便利な折り畳み式のハンディファンなどもオススメ。虫刺されのリスクもあるため、虫よけスプレーや、刺された時のお薬なども持参しておくと、思いっきり夏の北海道を満喫できます。
その他、こまめに水分補給ができるよう、保冷効果のある水筒や、ペットボトル飲料を持ち運べるホルダーなどがあると便利です。
秋の北海道は紅葉が見ごろを迎え、ホタテやサンマといった旬の味覚も楽しめる、おすすめの季節です。本州より一足早く秋が訪れ、9月頃から急速に気温が下がり始めるのが特徴です。
日中は暑さが残る日もありますが、朝晩の冷え込みで体調を崩してしまう恐れもあるので、注意しましょう。地域によっては暖房が必要になるほど冷え込む場合も。
服装は、秋の深まりとともに段階的に厚着していくのがポイント。9月は長袖シャツやカーディガン、ライトジャケットなど、脱ぎ着しやすい防寒具を用意しておきましょう。特に10月から11月にかけては寒さが本格化してくるため、厚手のコートやダウンジャケットが必須になります。
山間部は早くも雪化粧になるところもあり、滑りにくく撥水性のある靴がオススメ。防水スプレーをかけておけば汚れや水分をはじいてくれ、靴を守ることができるので良いですよ!
その他の持ち物としては、携帯用カイロが10月下旬頃から重宝します。防寒用の帽子や耳当て、厚手の靴下なども準備しておくと良いでしょう。また、空気が乾燥し始める季節でもあるため、リップやハンドクリーム、ボディクリームなどの保湿アイテムも忘れずに持ち歩きましょう。
厳しい寒さが続く北海道の冬は、12月頃から本格的に始まります。平均気温がほぼ氷点下で、まさに“雪国”という言葉がぴったり!特に内陸部の旭川では、-7℃を下回る日も珍しくありません。積雪量も多く、風が強い日には体感温度がさらに低く感じられるため、万全の防寒対策が必要です。
とはいえ、北海道の冬には魅力もたくさん!パウダースノーが有名で、スキーやスノーボードなど、ウィンタースポーツが楽しめるのもこの季節ならではの魅力です。寒さに負けずに満喫するためにも、しっかりとした服装選びが大切です。
冬の服装の基本は、保温性の高いインナーや、首元までしっかり覆えるタートルネックなど。
アウターには防風・防水性に優れたコートやダウンジャケットを選びましょう。雪や冷たい風から守ってくれるフード付きのものがおすすめです。さらに、コンパクトなインナーダウンを重ね着すれば、温度調整がしやすく、持ち運びにも便利ですよ。
足元は防水性と保温性を兼ね備えた冬用ブーツで、滑り止めの付いたものがオススメ。頭や首、手首から熱が逃げやすいため、ニット帽、マフラー、手袋はマストアイテム。携帯用カイロも複数用意し、靴の中に入れるタイプや張るタイプのものなど、使い分けるとより効果的です。
乾燥が気になる季節なので、リップクリームやハンドクリーム、目の乾きや紫外線の反射対策に目薬もあると安心です。また、雪道では“ペンギン歩き”で歩くと滑りにくくなります。安全・快適に冬の北海道を楽しんでくださいね。
気候変動の影響もあり、年々暖かくなりつつある北海道ですが、それでも本州とは大きく異なり、年間を通して平均気温が約10℃ほど低いのが特徴です。春の訪れは遅く、夏は短いながらも爽やかで過ごしやすく、秋はあっという間に冬へと移り変わり、冬は厳しい寒さと積雪に見舞われます。
地域によっても気候の差が大きいため、季節や旅行のタイミングに合わせて訪れるエリアを選ぶのもオススメです!北海道で快適に過ごすためのポイントは、季節に応じた適切な服装選びと、温度調節がしやすい“重ね着”スタイル。一日の寒暖差や屋内外の温度差に柔軟に対応できるよう、事前の準備が大切です。
本州ではあまり必要のない本格的な防寒具、防水対策、紫外線対策など、北海道では必要になることが多いため、事前に準備しておくと安心ですね。また、急な体調不良に備えて常備薬を携帯しておくと、土地勘のない場所や雪による交通の影響を受けた際にも心強いでしょう。
こうした特徴的な気候をよく理解し、しっかりと準備を整えておくことで、北海道の美しい自然や美味しい食べ物、温かい人々との出会いや交流を心ゆくまで楽しむことができます。季節ごとの魅力を存分に味わいながら、素敵な北海道の旅を満喫してくださいね!
※平年値は1991-2020年までの観測値の平均をもとに算出しています。
タビックスナビ編集部