日本の伝統文化が詰まった「大相撲」。実際の大相撲観戦では、テレビでは味わえない臨場感と迫力を体験することができます。しかし、初めて観戦する人にとっては、何を準備すればよいか迷う場面も多く、不安を感じることも。
本記事では、観戦初心者でも安心して大相撲を楽しむための基礎知識やマナー、準備のポイントなどを、詳しく解説していきます。
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目次
■ 1. 大相撲観戦ってどんな体験?
└ 1-1. 大相撲の基礎知識・歴史・見どころ
└ 1-2. 取り組みの進み方と観戦時間の目安
■ 2. 大相撲のチケットの種類と選び方
└ 2-1. 座席の種類と特徴
└ 2-2. 初心者におすすめの席と理由
└ 2-3. チケット購入の方法と注意点
■ 3. 大相撲観戦前に知っておきたいルールとマナー
└ 3-1. 大相撲の基本的な観戦マナー
└ 3-2. 禁止事項と注意するポイント
└ 3-3. 観戦を快適にする持ち物
■ 4. 大相撲観戦当日の流れと楽しみ方
└ 4-1. 会場へのアクセスと開場時間
└ 4-2. 取り組みの楽しみ方のコツ
└ 4-3. 力士や番付を楽しむ方法
■ 5. 初心者の不安を解消!大相撲観戦Q&A
└ 5-1. よくある疑問と回答(服装・飲食・写真など)
└ 5-2. 初心者が不安になりやすいシーン別アドバイス
■ 6. 大相撲観戦とあわせて楽しみたい周辺体験
└ 6-1. 周辺散策や両国国技館の楽しみ方
└ 6-2. 試合以外で感じる大相撲文化

大相撲観戦は、力士の激しいぶつかり合いだけでなく、独特の雰囲気や伝統文化も体感できる特別なイベントです。ここでは、そんな大相撲の歴史や魅力、全体の流れについてご紹介します。
相撲の起源は「古事記」など、神話の時代までさかのぼり、力くらべや取っ組み合いが始まりの形と言われています。農作物の収穫を占う祭りの儀式や宮廷行事、戦国時代における武士の戦闘訓練などを経て発展し、江戸時代に入って定期的な相撲興行が行われるようになりました。
現在、大相撲の本場所は年6回、奇数月に決まった場所で開催されており、1場所あたり15日間連続で競技が実施されます。また、力士は1日1回の取り組みが基本となっています。
相撲はなんといっても、会場のど真ん中にある円形の土俵で、2人の力士が激しくぶつかり合う姿が印象的。取り組みの勝敗は、土俵の外に出た方、または先に足の裏以外の体の一部が地面についた方が負けというシンプルなルールによって決まります。そのため、初めて観戦する人でも理解しやすく、すぐに取り組みを楽しめるのが大きな魅力です。
また、大相撲の見どころは、取り組みそのものだけではありません。塩まきや仕切りといった所作、行司の装束、呼出、化粧廻しにも注目が集まる土俵入りなど、随所で日本独自の文化を目にすることができます。
会場の熱気や観客の盛り上がりに包まれることで、一気に大相撲の世界に引き込まれること間違いなしです。
大相撲の本場所は、朝から夕方まで長時間にわたり取り組みが開催されます。朝9時頃から序ノ口・序二段・三段目・幕下・十両、その後、幕内(前頭・小結・関脇・大関・横綱)という階級順に競技が進んでいき、最後に横綱を含む上位力士同士の一番が行われます。
会場が最も盛り上がるのは、午後4時頃から始まる幕内による取り組み。大相撲初心者の方は、この時間帯を狙ってまず観戦にトライしてみるのもひとつの方法です。
大相撲をじっくり楽しみたいという方は、日中の序盤の取り組みから思う存分観戦するのもおすすめです。まだ観客が少ない時間帯は、土俵により集中できる環境が整っており、間近で迫力を感じることができます。また、若手力士の成長を見守る楽しさもあり、力士の名前や取り組みスタイルを知る良い機会となります。
2〜3時間ほど滞在する人も多く、自身の体力や予定に合わせて観戦時間を調整することができます。再入場は場所ごとにルールが異なるので、事前の情報確認が必須です。観戦初心者でも、無理なく自分のペースで大相撲を楽しみましょう。

大相撲観戦では座席によって見え方や距離、価格などが大きく異なります。ここでは、チケットの種類ごとの特徴や初心者にとって選びやすい席、購入時のポイントを解説します。
大相撲の会場では、観戦スタイルに応じて様々な座席タイプが用意されています。主に「タマリ席」「マス席」「イス席」があり、席種によって土俵との距離感や快適さが異なります。
初めて大相撲を観戦する人にとっては、“快適さ”と“見やすさ”のバランスが取れた席を選ぶことがポイント。2階のイス席や1階後方のマス席が初心者にとっておすすめの選択肢です。
2階以上のイス席は、土俵からの距離はあるものの、全体の流れを把握しやすく、写真撮影やメモを取りながら観戦したい人にもおすすめです。座席の間隔も比較的広めで、長時間の観戦でも疲れにくいのが魅力的です。また、トイレや売店へのアクセスもしやすく、途中で席を離れる際も気兼ねなく行動できます。
一方、1階後方のマス席は、土俵との距離が近く、伝統的な雰囲気を味わえる点が魅力ポイントです。家族や友人などの同行者と一緒にわいわいと観戦できるため、観戦をイベントとして楽しみたい人に適しています。
初めてでどの席にすべきか迷った場合は、価格・快適さ・雰囲気のバランスを考えながら、無理のない範囲で選ぶことが大切です。
大相撲のチケットは、日本相撲協会の公式販売サイト「チケット大相撲」をはじめ、チケットぴあ、セブンイレブンでの店頭販売、電話予約などを通じて購入できます。特に人気の高い席(タマリ席や前方のマス席など)は、販売開始からすぐに完売することが多いため、観戦を検討している場合は、公式HPなどで販売スケジュールを事前に確認するようにしましょう。
なお、先行抽選が行われてから、一般発売がスタートする流れとなっています。日本相撲協会の公式HPに、窓口での当日券販売の記載もありますが、前売券の時点でほぼ完売してしまうため、当日券を購入することは不可能に近いと思っておいた方が安心です。
また、旅行会社の大相撲観戦ツアーも販売されています。大相撲以外の観光やランチ、各地からの交通と宿泊などがセットになっており、別々に自分で手配する必要が無いため、おすすめです。
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なお、近年営利目的でチケットが転売されるケースが問題になっています。日本相撲協会の公式HPでも注意喚起がされており、転売されたチケットでは入場できない場合があります。トラブルを避けるためにも、不正に転売されたチケットではなく、正規の販売ルートからチケットを購入するようにしましょう。

大相撲を快適に観戦するには、基本的なルールとマナーを理解しておくことが大切。このセクションでは、観戦時に注意すべきポイントや持ち物などをご紹介します。
多くの人が訪れる大相撲では、気持ちよく観戦を楽しむためにも、基本的なマナーを守ることが大切になってきます。まず、観戦中は取り組みに集中することが基本。声援や拍手は問題ありませんが、大声での会話や電話は周囲の迷惑になるので控えましょう。
また、マス席やタマリ席ではスペースが限られており、隣の人との距離が近いため、荷物の置き方や足の伸ばし方などにも注意しましょう。
さらに、行司や呼出の所作、力士の土俵入りなど、取り組み以外の場面でも厳かな雰囲気が漂います。そうした場面では、儀式のひとつひとつを静かに見守りましょう。
大相撲観戦では、安全と秩序を保つために明確な禁止事項が定められています。昔のテレビ中継などで見かけた「座布団投げ」ですが、現在では危険行為として固く禁止されており、実際に投げると係員から注意を受ける場合があります。
また、観戦中の飲食に関してですが、タマリ席では飲食が禁止されています。他のマス席やイス席では飲食可能なので、会場内の売店などで購入しましょう(飲食物の持ち込みは禁止されています)。特に両国国技館では会場内のグルメも充実しており、人気のちゃんこや国技館焼き鳥のほか、弁当やお寿司などが多数販売されています。
そして、カメラやスマートフォンでの撮影にも注意が必要。力士の姿などを写真に収めたくなると思いますが、周囲の人の視界を妨げない範囲で撮影するようにしましょう。フラッシュ撮影も禁止されています。なお、タマリ席での写真撮影は基本NGです。
初めての大相撲観戦をより快適に楽しむために、あらかじめ準備しておくと役立つ持ち物があります。まずおすすめしたいのが「双眼鏡」。特に2階席や後方の席では土俵での細かな動きが見えづらいため、双眼鏡があると表情や細かい所作まで楽しめます。また、早い時間帯から観戦する場合は、モバイルバッテリーも持っていくと安心です。
ほかにも、夏や冬は空調が効いているため、体温調整のできる服装やアイテムも役立ちます。夏はうちわ、冬は羽織ものがあると良いでしょう。

大相撲観戦当日は、開場から閉場まで長時間のイベントとなることもあります。このセクションでは、当日のスケジュールや会場までのアクセスなど、観戦をより楽しむための工夫を解説します。
東京の両国国技館をはじめ、大阪、名古屋、福岡といった主要都市で年6回開催される大相撲の本場所。会場ごとにアクセス方法や最寄り駅は異なりますが、いずれも公共交通機関でのアクセスが便利で、最寄駅から徒歩数分以内に到着できることがほとんどです。
開場時間は通常8時30分前後で、序ノ口から順に取り組みが始まります。入場後は、チケットに記載されている座席番号を確認して、自分の座席に座りましょう。再入場が可能な会場では、出入りの際に半券が必要になるので、無くさないように注意です。早めに到着することで場内の雰囲気をゆっくり味わえますよ。
また、国技館などの会場では、相撲グッズや飲食物が販売されており、開場直後は比較的空いているため、事前の買い物にも適した時間帯です。初めての観戦の場合は、観光気分も兼ねて少し早めに行動し、会場周辺を散策するのもおすすめです。
大相撲の取り組みは、単なる勝敗だけでなく力士の戦略や仕草に注目することで、さらに深く楽しめます。たとえば、立ち合いの姿勢や仕切り直しの回数、取り口(技のスタイル)などを意識することで、取り組みの駆け引きが見えてきます。
また、取組開始前に行われる塩まきや蹲踞(そんきょ)、仕切りといった所作にも注目してみてください。これらは単なる儀式ではなく、土俵を清め、心身を整え、対戦相手への敬意を示すための大切な動作です。相撲が日本独自の伝統文化であることを感じられる、見どころのひとつとなっています。
取り組みが進むにつれて、上位力士の登場や注目カードに向けて会場の熱気がさらに高まります。特に幕内後半や横綱の登場時は、会場全体が一体となって盛り上がりを見せるため、その雰囲気に身を委ねて楽しむのも観戦の醍醐味のひとつです。
大相撲をより深く楽しみたい方には、力士のプロフィールや番付(ランキング)に注目することおすすめします。番付は東西に分かれ、上位から横綱・大関・関脇・小結・前頭の幕内、十両、幕下・三段目・序二段・序ノ口といった階級があり、各力士の前の場所の成績に応じて変動します。
また、好きな“推し”力士を見つけることで、大相撲観戦がさらに楽しくなること間違いなし。出身地や体型、得意技など個性もさまざまで、タオルやうちわを持って応援するファンも多く見られます。お気に入りの力士ができれば、次の本場所が待ち遠しくなるでしょう。

大相撲観戦が初めての人にとっては、服装やルール、当日の流れなど不安や疑問がつきものです。ここでは、初心者が抱きやすい疑問とその解決方法を紹介します。
【1】どんな服装で行けばよいですか?
▶ 大相撲観戦に服装の規定はありません。奇抜すぎたり、露出度が高い服装でない限り、普段通りの服装で大丈夫です。長時間観戦する場合は、ゆったりとした服装が楽でおすすめです。また、季節によっては空調が効きすぎることもあるため、温度調節しやすい羽織ものを持参しておくと快適に過ごせます。
【2】会場内で飲食はできますか?
▶ 飲食は可能ですが、持ち込み禁止となっているため、会場内の売店などで食事を調達しましょう。なお、タマリ席では飲食不可となっています。特にメニューが豊富な両国国技館など、観戦以外にグルメを堪能するのも楽しみ方のひとつです。
【3】写真撮影は可能ですか?
▶ 基本的に撮影は可能で、本格的なカメラを持参して撮影を楽しむファンもいます。ただし、フラッシュ撮影は禁止されているので、注意が必要です。また、タマリ席での写真撮影は禁止されています。
【1】会場到着直後の流れがわからない
▶ 初めての会場では、入場口や座席案内の方法がわからず戸惑うことがあります。入口で係員がチケットを確認してくれるため、案内に従えば問題ありません。場内には案内板やスタッフも配置されているため、遠慮なく声をかけるとスムーズに行動できます。
【2】いつ声援や拍手をすればいいか迷う
▶ 大相撲では、力士の登場時や取り組み後に自然と拍手が起こる場面が多くあります。周囲の反応を見ながら、タイミングを合わせて拍手することで違和感なく楽しめます。過剰な声援や名前の連呼は控え、静かに応援することがマナーとされています。
【3】長時間の観戦に疲れてしまいそう
▶ 取り組みは朝から夕方まで続きますが、ずっと観続ける必要はありません。トイレや売店の利用、休憩スペースの活用などを通じて、無理なく自分のペースで観戦できます。特に初心者は、幕内の取り組みが始まる午後からの時間帯を狙って訪れるのもおすすめです。

大相撲観戦は取り組みを見るだけでなく、周辺の観光地なども一緒に楽しむことで体験の幅が広がります。ここでは、観戦前後に訪れたいスポットや文化の楽しみ方を紹介します。
大相撲の本場所が行われる会場の多くは、その地域の文化や歴史を感じられるエリアにあります。特に両国国技館がある東京・両国エリアは、相撲の聖地ともいえる場所で、観戦前後に立ち寄りたいスポットが充実しています。
たとえば、両国国技館内にある「相撲博物館」では歴代の力士や番付、名力士の化粧廻し、土俵周りの道具などを展示しており、相撲の歴史や文化を学ぶことができます。入館は無料ですが、両国国技館での本場所開催中は、大相撲のチケットが必要になります。
また、両国駅周辺にはちゃんこ鍋の専門店や相撲部屋に関連した店舗が点在しており、観戦後の食事にもぴったりです。街中には力士の銅像もあり、散策をしながら自然に相撲文化を感じられるのも魅力です。
大相撲はスポーツであると同時に、日本の伝統文化としての側面も強く持ち合わせています。取り組みの前後に見られる「土俵入り」や、「横綱の四股踏み」などの所作には、それぞれに由来や意味が込められており、単なる儀式ではなく神聖な行為として大切にされています。
また、力士の髷(まげ)やまわし、行司の装束など、衣装にも日本古来の美意識が表れています。取り組みの勝敗だけでなく、そうした見た目や動作に注目することで、大相撲の奥深さをより味わえるようになります。
さらに、行司が読み上げる力士の紹介や勝負結果も伝統的な語り口で行われ、耳からも文化を感じられます。こうしたひとつひとつの要素に目を向けることで、観戦体験がより豊かなものになります。
大相撲観戦は、日本文化に触れられる特別な体験です。初めての観戦でも、基本を押さえていれば安心して楽しむことができます。チケットの選び方や当日の過ごし方、マナーへの理解を通して、会場の雰囲気に自然に馴染めるようになります。
この機会に、心に残る観戦体験をしてみませんか。ぜひ、気になった本場所の日程をチェックして、大相撲の世界に一歩踏み出してみましょう。
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タビックスナビ編集部
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