
長野県佐久市で毎年ゴールデンウィークに開催される熱気球の祭典、佐久バルーンフェスティバル。空一面に広がる色鮮やかな気球の絶景や、大自然とふれあえるイベントの魅力を詳しく紹介します。
大迫力の競技飛行から幻想的な夜のイベントまで、一日中楽しめる内容が盛りだくさんです。この記事を読んで、空を舞う気球の祭典を最大限に満喫するためのヒントを手に入れてください。
長野県佐久市でゴールデンウィークに開催される佐久バルーンフェスティバルは、空一面を彩る気球の美しさと白熱した競技を楽しめる一大イベントです。ここでは、イベントの全体像や、競技大会としての見どころについて詳しく紹介します。
初めて訪れる方にも魅力が伝わるよう、その規模や特徴を分かりやすくまとめました。

長野県佐久市で毎年ゴールデンウィークの時期に開催される佐久バルーンフェスティバルは、全国から多くの熱気球が集まる非常に人気のあるイベントです。メイン会場となるのは千曲川沿いにあるスポーツ交流広場で、周囲に障害物が少なく気球を飛ばすのに最適な環境が整っています。
1993年2月に第一回「佐久バルーンフェスティバル」が開催され、現在では約30万人の来場者が訪れる県内最大級の催しへと成長しました。
このイベントの大きな魅力は、なんといっても入場料が無料であることです。そのため、家族連れや友人同士、カップルなど、幅広い世代の人々が気軽に訪れて一日中楽しむことができます。
鮮やかな色彩の熱気球が初夏の澄み切った青空へ次々と飛び立っていく光景はまさに圧巻であり、訪れるすべての人に忘れられない大きな感動を与えてくれます。
佐久バルーンフェスティバルは、美しい気球が空を彩るお祭りであるだけでなく、国内トップレベルのパイロットたちが真剣勝負を繰り広げる、本格的な熱気球競技大会としての顔も持っています。
全国を転戦する国内最高峰のグランプリレースの一戦にも組み込まれており、約40チームが参加して白熱した競技が展開されます。競うのはスピードではなく、「ターゲット」と呼ばれる地上の目標地点にいかに正確に着地できるかという操縦技術。繊細さと判断力が試される、奥深い競技です。
上空で刻々と変化する風の向きや強さを読み取り、高度を巧みにコントロールしながら目標を目指すその駆け引きは、見ているだけでも思わず手に汗握る展開です。ルールを事前に押さえておくと応援にもさらに熱が入り、フェスティバルをより一層楽しめるはずです。
大会期間中は、早朝と夕方の1日2回(最終日は早朝のみ) 競技フライトが行われ、澄んだ空に色とりどりのバルーンが浮かぶ光景を楽しめます。
2025年は5月3日から5日までの3日間で行われました。
競技フライトは、熱気球が最も安定して飛べる時間帯である 早朝(6時~)と午後(15時~) に実施され、風向きによって離陸地や競技内容が変わるため、その日その瞬間だけの景色に出会えるのが魅力です。
また、夜には大会のハイライトである 「バルーンイリュージョン」 を開催。これは中日に行われ、音楽と光に合わせて熱気球が幻想的に輝く人気イベントです。
最終日の会場では、佐久の春の風物詩として親しまれる 「佐久鯉まつり」 も同時開催され、熱気球だけでなく地元グルメやステージイベントなど、家族で一日中楽しめるコンテンツが充実しています。
会場では気球を眺めるだけでなく、来場者が自ら参加して楽しめる多彩なプログラムが用意されています。間近で気球に触れられる教室から、上空からの景色を堪能できる体験、そして夜の幻想的なショーまで、一日を通して満喫できる内容が盛りだくさんです。
ここでは各プログラムの魅力や見逃せないポイントを紹介します。
会場内では、気球が空を飛ぶ様子を眺めるだけでなく、熱気球の仕組みを間近で学ぶことができる熱気球教室が開催されています。この教室では、専門の知識を持ったスタッフから、気球が上昇する原理や、使用されている機材の素材、風や気流の性質について詳しい説明を聞くことができます。
また、バーナーから炎が吹き出す仕組みやその圧倒的な熱気を目の前で体感できるのは、この教室ならではの貴重な経験です。さらに、参加者はスタッフと協力して巨大な気球の球皮を広げたり、送風機を使って空気を入れたりする作業に携わることができます。
そして最後には、気球から空気を抜いて片付ける工程まで体験でき、中から出てくる空気の温かさに驚かされるなど、大人から子どもまで楽しみながら学べる工夫が凝らされています。

イベントで非常に人気を集めているプログラムが、熱気球係留体験です。これは、気球を頑丈なロープで地上に固定した状態で、上空およそ15メートルから20メートルの高さまで浮かび上がる体験型のアクティビティです。
普段の生活では決して味わうことのできない、空中にふわりと浮かぶ不思議な感覚を直接楽しむことができます。上空からは、佐久市の美しい街並みや周囲を囲む雄大な山々の景色を360度のパノラマで堪能でき、絶好の写真撮影の機会にもなります。
ただし、この体験に参加するためには専用のウェブサイトを通じた事前の予約が必須となっており、当日に会場で直接申し込むことはできません。また、天候や風の状況によっては安全を最優先して中止になる場合があるため、その点には十分な留意が必要です。
日中の競技飛行とは全く異なる魅力を持っているのが、夜間に開催されるバルーンイリュージョンです。周囲が暗くなった会場に複数の熱気球が立ち並び、バーナーの力強い炎によって内側から照らされることで、巨大なランタンのように暗闇の中に浮かび上がります。
音楽の軽快なリズムや司会者の掛け声に合わせて、パイロットが一斉にバーナーの炎を操作する様子は非常に迫力があります。

また、近年では多数のドローンを使用した最先端の光のショーが同時に行われることもあり、色鮮やかな気球と約500機のドローンが共演する光景は、まさに幻想的という言葉がぴったりです。
昼間の青空に映える活発な雰囲気から一転して、ロマンチックで落ち着いた時間が流れるため、一日の締めくくりとして見逃せない特別なプログラムとなっています。
佐久バルーンフェスティバルのメイン会場には、地元の味覚を存分に楽しめる多数の出店やキッチンカーが並びます。定番メニューのほか、香ばしく焼かれた五平餅など、地元で採れた新鮮な食材を使用した多彩なご当地グルメを味わうことができます。
空を舞う気球を眺めながら美味しい食事を楽しむ時間は、来場者にとって至福のひとときとなります。さらに、会場内に設けられた特設ステージでは、期間を通して様々な催しが行われます。人気のお笑い芸人によるステージや、音楽ライブなど、一日中飽きさせないプログラムが充実しており、イベント全体を心ゆくまで満喫することが可能です。
イベントを心から楽しむためには、現地の環境に合わせた万全の準備が欠かせません。長野県特有の気候への対応や、会場内の設備事情、持ち込みに関するルールなど、知っておくべき注意点がいくつかあります。
ここでは、当日のトラブルを避けて快適に過ごすために必要な事前対策について詳しく紹介します。
佐久バルーンフェスティバルが開催されるゴールデンウィークの時期は、暦のうえでは春から初夏に向かう季節ですが、長野県の気候には特別な注意が必要です。日中は暖かく過ごしやすい気温になっても、競技が行われる早朝は想像以上に冷え込みます。
年によっては気温が数度付近まで下がることもあり、真冬並みの厳しい寒さになることも珍しくありません。普段の春の服装で早朝の会場を訪れると、寒さでイベントを楽しむことができなくなってしまいます。
快適に観戦するためには、冬用のダウンジャケットを持参し、手袋や帽子、マフラーなどの防寒具をしっかりと準備しておくことが欠かせません。
イベントのメイン会場となる千曲川沿いのスポーツ交流広場は、普段はスポーツなどが行われるグラウンドであり、大規模なイベントを想定した常設の設備が限られています。イベント期間中は仮設のトイレが設置されますが、多くの来場者に対して十分な数とは言えず、特に競技の前後や食事の時間帯には長い行列ができることが予想されます。
会場周辺には歩いてすぐに行ける店舗などの施設もないため、急にトイレに行きたくなってもすぐに対応できない可能性があります。会場に到着する前に道中のサービスエリアなどで、あらかじめトイレを済ませておくことが大切です。
早朝の防寒対策に加えて、日中を会場で過ごす場合には日よけ対策も重要になります。河川敷の広場である会場内には日陰となる休憩スペースがほとんどありません。日焼けや熱中症を防ぐためには、つばの広い帽子を被ったり、首元にスカーフを巻いたりして日よけ対策を行う必要があります。
会場内は大変混雑するため、周囲の人の視界を遮り接触の危険がある日傘の使用は避けることが推奨されています。また、休憩場所を確保するためにテントを持ち込む際にもルールがあり、大型テントの設営は禁止されています。許可されているのは手軽なワンタッチテントのみであるため、事前に決まりを確認して守ることが大切です。
全国から多くの来場者が訪れるため、会場周辺のアクセス状況や交通機関の利用方法を事前に把握しておくことは非常に重要です。
自動車と電車のどちらを利用する場合でも、それぞれに注意すべきポイントがあります。
ここでは、スムーズに会場へたどり着くためのルートや、大渋滞を回避してイベントに間に合わせるためのポイントを紹介します。
遠方から公共交通機関を利用して訪れる場合は、長野新幹線が停車する「佐久平駅」がアクセスの拠点となります。
駅から会場までは距離があるため、徒歩での移動は難しく、タクシーまたは専用のシャトルバスを利用することになります。
イベント期間中は、駅から会場を直接結ぶ無料のシャトルバスが運行されており大変便利です。
しかし、このシャトルバスを利用する際には注意点があり、乗車するためには専用のウェブサイトを通じた事前の予約が必須となっています。
イベント当日に乗り場で直接乗車を申し込んでも受け付けてもらえないため、電車を利用する計画を立てた段階で、必ず予約を済ませておきましょう。
佐久バルーンフェスティバルの会場へ自動車で向かう場合、最寄りの高速道路インターチェンジからのアクセスが非常に便利です。複数のインターチェンジから会場までは近距離に位置しており、県外からのドライブ旅行にも適した立地となっています。
イベント期間中は、会場に隣接する駐車場に加えて、周辺の小学校などを利用した臨時駐車場が複数用意されます。ただし、臨時駐車場はそれぞれ駐車可能な台数に限りがあるため、満車になる前に車を停める必要があります。
事前に公式ウェブサイトなどで駐車場の位置と規模を確認し、複数の候補をリストアップしておくことで、当日の駐車場探しをスムーズに行うことができるでしょう。
自動車で会場へ向かう際に特に注意したいのが、周辺道路の渋滞です。競技が始まる早朝やイベント終了後の時間帯は、会場へ向かう車と帰路につく車が一斉に集中するため、道路が大変混雑します。予定通りに出発しても渋滞に巻き込まれ、到着する前に気球が飛び立ってしまうというケースも少なくありません。
こうした事態を防ぐためには、到着予定時間よりも大幅に余裕を持って、思い切って早めに出発することをおすすめします。夜明け前から行動を開始するくらいの気持ちで臨むことが、フェスティバルを思う存分楽しむための大切なポイントになります。

色鮮やかな気球が大空を舞う光景は、絶好の写真撮影の機会でもあります。会場内から大迫力の瞬間を狙う方法や、少し離れた場所から自然との美しいコントラストを収める方法など、魅力的な一枚を撮影するためのポイントを紹介します。
ただし、撮影に際して守るべきルールもあるため、併せて確認しておきましょう。
佐久バルーンフェスティバルは、写真撮影を趣味とする人にとって魅力的な被写体に溢れています。その中でも最も迫力のある写真を撮影できるのが、気球が飛び立つ離陸地点のすぐ近くです。
ここでは、パイロットたちがバーナーの炎を操る表情や、徐々に空気を孕んで巨大に膨らんでいく気球の姿を間近で捉えることができます。次々と空へ向かって上昇していく色鮮やかな気球の群れは、広角レンズを使って空全体を広く構図に収めることで、そのスケールの大きさを表現することができます。
周囲にいる観客の驚きや喜びの表情を一緒にフレームに収めることで、現場の臨場感がより一層伝わる写真に仕上がります。
少し離れた場所から風景全体を美しく撮影したい場合は、会場のすぐ横を流れる千曲川の堤防沿いが絶好の撮影スポットとなります。ここからは、河川敷からふわりと浮かび上がった色とりどりの気球と、背景に広がる青空、そして遠くに見える雄大な山並みを一枚の写真に収めることができます。
特に早朝の競技では、山の稜線から顔を出したばかりの朝日の光と気球が重なり合う瞬間を狙うことで、ドラマチックで幻想的な風景写真を撮影することが可能です。また、風が穏やかで川の水面が波立っていない日には、水面に鏡のように映り込む気球の姿を撮影するリフレクション撮影にも挑戦できます。
素晴らしい景色を上空から撮影したいという気持ちから、近年普及しているドローンを使いたいと考える方もいるかもしれませんが、佐久バルーンフェスティバルにおけるドローンの使用には厳格なルールが設けられています。安全管理の観点から、会場内および周辺エリアにおけるドローンの飛行や撮影は全面的に禁止されています。
多数の気球が低空を飛行する環境において、ドローンが気球に接触したり、操縦の妨げになったりする危険性が高いためです。高い視点からの写真が欲しい場合は、ドローンを使用する代わりに少し離れた高台などを探し、安全が確保された場所から俯瞰の構図を狙うことをおすすめします。
イベントを満喫した後は、佐久市周辺に広がる魅力的な観光スポットにも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。歴史情緒あふれる史跡や、一日の疲れをやさしく癒やしてくれる温泉施設、大自然の中で動物とふれあえる牧場など、個性豊かなスポットが点在しています。
イベントとあわせて長野県の魅力をたっぷりと味わえる、おすすめの周辺観光情報をご紹介します。
佐久バルーンフェスティバルを訪れた際は、気球のイベントを楽しむだけでなく、周辺に点在する魅力的な観光スポットへ足を延ばすのもおすすめします。歴史や文化に興味がある方には、地域に残る貴重な史跡巡りもおすすめです。
例えば、佐久平駅からJR小海線で7駅の臼田駅から徒歩で行くことが出来る「龍岡城五稜郭」は日本国内では函館五稜郭と共に二か所しか存在しない珍しい星形の洋式城郭です。

幕末の歴史を感じさせる見どころの一つで、春の季節には周囲の石垣やお堀が新緑に彩られ、散策しながら美しい風景の写真を撮るのにも適しています。
また、佐久平から新幹線で一駅行くと軽井沢になります。
春の軽井沢散策、ショッピングにお食事と佐久バルーンフェスティバルと一緒に軽井沢の観光も楽しめます。
早朝から冷え込む会場で気球の飛行を待ったり、広い会場内をくまなく歩き回ったりすると、気づかないうちに体に疲れが溜まってくるものです。そんなときにぜひ立ち寄っていただきたいのが、周辺に点在する温泉施設です。
地域の人々に日常的に親しまれている静かで風情のある温泉が多く、観光客の方も気軽に利用することができます。温かい湯にゆっくりと浸かれば、冷え切った体が芯から温まり、足腰の疲れもじんわりとほぐれていくのを実感できるでしょう。
佐久平駅周辺のおすすめ温泉は、絶景とアクセスが魅力の「平尾温泉みはらしの湯」や、東御市の「湯楽里館」が人気です。
佐久平エリアは、信州の美味しいお食事やお土産(佐久鯉、信州そば)も楽しめる、日帰り温泉スポットが豊富です。
長野県の澄んだ空気の中でゆったりとリフレッシュする時間は、旅の満足度をさらに高めてくれるはずです。
帰路につく前の締めくくりとして、ぜひ温泉でゆっくりとお過ごしください。

佐久バルーンフェスティバルは、色鮮やかな気球が大空を埋め尽くす、一度見たら忘れられない感動的なイベントです。
その絶景を心ゆくまで堪能するために、天候に合わせた服装や早朝の爽やかな空気に備えた防寒対策、アクセス方法やシャトルバスの予約など、事前の準備をしっかり整えておきましょう。
準備を万端に整えておくことで、目の前に広がる非日常の光景にとことん集中できます。
ぜひしっかりと情報収集をして、空と気球が織りなす特別な体験を思いきり楽しんでください。
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タビックスナビ編集部
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