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加賀百万石の歴史と文化が息づく石川県金沢市。四季折々の魅力があるエリアですが、冬は雪吊りが施された兼六園や、こも掛けが見られる長町武家屋敷跡など、この季節ならではの風景を楽しめます。
そこで今回は、冬の金沢旅行で訪れたいおすすめの観光地10選と、旅の思い出づくりにぴったりな体験プログラム5選をご紹介します。
金沢には、屋内で楽しめる美術館や文化施設から、歴史ある町並み、伝統工芸の体験まで、多彩な見どころがそろっています。市内の主要観光地はバスで巡りやすく、徒歩と組み合わせれば効率よく観光できます。天候に合わせて屋内施設も行程に取り入れると、冬でも無理なく旅を楽しめます。
雪が積もった日には足元が滑りやすくなるため、滑りにくい靴や防水性のあるアウターを用意しておくと安心。冬の透き通った空気のなか、歴史ある町並み、美しい建築、グルメ、ものづくり体験を満喫する旅へ出かけてみませんか。
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目次
■ 1. 冬の金沢旅行で行きたい!おすすめの観光地10選
└ 1-1. 兼六園
└ 1-2. 金沢城公園
└ 1-3. 金沢駅
└ 1-4. ひがし茶屋街
└ 1-5. 金沢市中央卸売市場
└ 1-6. 長町武家屋敷跡
└ 1-7. 尾山神社
└ 1-8. 金沢21世紀美術館
└ 1-9. 石川県立図書館
└ 1-10. 鈴木大拙館
■ 2. 金沢でおすすめの体験5選
└ 2-1. 金箔貼り体験
└ 2-2. 和菓子作り体験
└ 2-3. 九谷焼の絵付け体験
└ 2-4. 加賀友禅の型染め体験
└ 2-5. 着物レンタル

■ 雪吊りが彩る冬の名園で、幻想的な雪景色を
日本三名園のひとつ「兼六園」。加賀藩の歴代藩主が長い歳月をかけて築き上げた、江戸時代を代表する回遊式大名庭園です。
冬の見どころは、松の枝を縄で支える「雪吊り」。雪の重みで枝が折れるのを防ぐための伝統的な技法で、冬の兼六園を象徴する風景として親しまれています。
雪が積もった日には、白く染まった庭園と松の緑が美しいコントラストを生み出します。澄んだ空気のなかで、冬の装いに包まれた絶景を味わえるのが、冬の兼六園の最大の魅力となっています。
2月には「金沢城・兼六園四季物語 〜冬の段~」と題したライトアップイベントや夜間無料開放もあり、雪吊りが施された松や雪化粧した庭園が光に照らされ、昼間とは異なる景色を楽しめます。

■ 雪化粧を施した石垣や城門を眺めながら、加賀藩の歴史に触れる
加賀藩前田家の居城跡に整備された「金沢城公園」は、金沢の歴史と城郭建築の魅力を今に伝える歴史ある観光スポットです。白く美しい石川門や復元された菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓などが見どころで、かつての城下町の繁栄を想像しながら散策できます。
冬には、雪をかぶった石垣や城門が落ち着いた美しさを見せ、歴史ある建物と冬景色の組み合わせで訪れる人々を楽しませてくれます。
また、公園外周の石垣や建造物の夜間ライトアップが実施されるため、日没後の幻想的な姿にも注目です。なお、公園の入園は無料ですが、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓などの有料施設は別料金となります。
兼六園と隣接しているため、あわせて訪れると効率よく観光できます。雪や雨の日は石段や通路が滑りやすくなることがあるので、歩きやすい靴で散策しましょう。

■ 雪の日も安心!駅周辺で金沢らしい建築美を満喫
金沢旅行の玄関口「金沢駅」は旅の拠点であると同時に、伝統工芸や洗練された建築美に触れられる観光スポットでもあります。
兼六園口にそびえ立つ「鼓門」は能楽で使われる鼓をイメージしており、金沢らしい伝統文化を感じさせます。その美しさから「世界で最も美しい駅」のひとつに選出されたことも!
そして、連日日没から0時までの正時(毎時00分)ごとに鼓門ライトアップが2分間実施され、曜日ごとに異なる色の光の世界を楽しむことができます。また、土・日・祝は5色それぞれで2分間ずつ彩られます。
駅構内や周辺で食事や買い物を気軽に楽しめるのも嬉しいポイント。雨や雪が多い金沢を訪れた人に傘を差し出す、おもてなしの心をコンセプトに設計された「もてなしドーム」も必見です。
「金沢百番街」には和菓子や地元の食品、工芸品などを扱う店が集まり、お土産探しにも便利です。到着直後や新幹線乗車前にも立ち寄りやすく、短時間でも金沢らしさを感じることができます。

■ 降り注ぐ雪が引き立てる、古い町並みと甘味を味わう
江戸時代の茶屋文化を今に伝える、歴史的な町並みが魅力の「ひがし茶屋街」。格子戸のある木造建築が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
かつての茶屋建築を活用したカフェや甘味処、伝統工芸品や雑貨を扱うお店などもあり、のんびりと歩くだけで金沢らしい情緒を肌で感じられます。
冬には、雪が積もった屋根や石畳が町並みにしっとりとした趣を添え、寒い季節ならではの落ち着いた空気のなかで、歴史ある建築をゆっくりと眺めることができます。散策の合間に、温かいお茶や和菓子でひと休みするのもおすすめです。
ひがし茶屋街は公道を中心としたエリアのため、町並みの散策自体に入場料はかかりません。また、保存地区内では食べ歩きが禁止されている場所があるため、購入した飲食物は店舗の指定する場所で楽しみましょう。
周辺には着物レンタルやワークショップなどのお店があるので、観光やショッピングと一緒に様々な体験ができるのも人気の理由です。

■ カニや寒ブリが旬!冬の金沢の味覚を堪能
金沢駅の西側にある「金沢市中央卸売市場」は、1966年の開場以来、地域の食を支えてきた市場です。近江町市場とはまた違った雰囲気のなかで、旬の金沢グルメを楽しむことができます。
競りが行われる卸売場(場内)は事業者向けのため一般客の立ち入りはできませんが、周辺の「金沢中央市場通り商店街」は誰でも立ち寄り可能。旬の海の幸をふんだんに使った海鮮丼や定食、お肉にスイーツなどのお店が並びます。
海鮮を味わうなら「魚がし食堂 中央市場店」などがおすすめ。観光を目的としていないエリアのため、近江町市場のような食べ歩きの屋台はありませんが、その分地元価格の定食や丼を落ち着いて味わえるのがポイントです。
バスの本数も少ないため、タクシーの利用や徒歩を組み合わせての訪問が良いでしょう。地元の人が集う穴場の市場で、冬の味覚を満喫してみてはいかがでしょうか。

■ 冬にだけ見られる景観!土塀を雪から守る「こも掛け」
藩政時代の面影をそのままに残す「長町武家屋敷跡」。石畳の路地に沿って続く土塀と、緩やかに流れる大野庄用水が、城下町の風情を醸しています。
そんな長町武家屋敷跡で冬の時期だけに見られるのが、藁で編まれた“こも”が土塀にかけられた風景。北陸特有の水分を含んだ雪が土塀を傷つけないようにかけられる、冬限定の景色です。
雪が降ると一面真っ白に雪化粧をし、より一層風情が増します。例年12月上旬頃から3月中旬頃まで続くこの光景は、金沢に冬の訪れを告げる風物詩として親しまれています。

■ 雪をまとう神門と雪夜に輝くステンドグラスが神秘的
加賀藩祖・前田利家公とその正室お松の方をまつる「尾山神社」。最大の見どころは、和漢洋の三様式が混じり合う神門で、国の重要文化財にも指定されています。最上階にはステンドグラスがはめ込まれ、一般的な神社とはまた違った魅力を持ちます。
冬は比較的穏やかな雰囲気をまとい、白く染まった静かな境内でゆっくりと参拝できます。金運や出世、家内安全のご利益があるとされ、冬旅の安全祈願にもおすすめです。
金沢城公園や長町武家屋敷跡にもほど近く、散策の途中に立ち寄るのも良いでしょう。
日没後から22時まで毎日ライトアップが実施され、照らし出された神門はより幻想的に。雪化粧した神門は冬の時期だけみられる特別な絶景です。

■ 屋内で冬の寒さを避けて楽しめるアートの世界
2004年に開館した「金沢21世紀美術館」は、金沢を代表する現代美術館。建築家ユニット・SANAAによって設計された全面ガラス張りの円形建築が印象的で、“まちに開かれた公園のような美術館”がコンセプトです。
プールの水面越しに人が見えるレアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』をはじめ、見て触れて体感できる作品が多く、アートに詳しくない人でも気軽に楽しむことができます。
屋内の展示室では雪や冷たい雨の日でも快適に過ごすことができ、冬の金沢観光にもぴったり。ガラス越しに眺める雪に包まれた芝生広場と白い円形建築の組み合わせも、冬ならではのフォトジェニックな景色です。
兼六園や金沢城公園から徒歩圏内なので、屋外散策で冷えた身体を休める立ち寄り先としてもおすすめです。
※ 金沢21世紀美術館では、大規模修繕工事のため、2027年5月6日から2028年3月まで休館が予定されています。

■ 雪の日は円形の美しい館内でゆったりと読書時間を
2022年7月に移転・リニューアル開館した「石川県立図書館」。“百万石ビブリオバウム”の愛称で親しまれ、全国的にも注目を集める図書館です。
館内中心に広がる円形の吹き抜け空間と、書架が連なる独特の構造がなんとも印象的。本を読むだけでなく、建築美や空間そのものを楽しめる場所としても注目されています。
約500の閲覧席や、12のテーマに沿って表紙を見せて本を並べる書架など、思わず長時間滞在したくなる仕掛けが盛りだくさん。
観光客でも自由に入館でき、入館料も無料です。天気が変わりやすい北陸の冬でも、暖かな館内で旅のガイドブックや石川ゆかりの本をゆっくり読んで過ごすことができます。
館内にはカフェも併設されており、雪の日の金沢で上質なインドアタイムを過ごすのにもぴったりな施設です。

■ 冬の静寂に包まれた水鏡の庭で心を整える
「鈴木大拙館」は、金沢出身の仏教哲学者・鈴木大拙の考えや足跡を伝えるミュージアム。鈴木大拙の誕生日にあわせて2011年10月18日に開館し、金沢ゆかりの世界的建築家・谷口吉生が設計を手がけました。
「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」を回廊で結び、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」の3つの庭で構成されています。この空間を回遊することによって、鈴木大拙について学び、深く知ることができるよう意図されています。
特に、浅い水面に周囲の木々や建物が映り込む「水鏡の庭」は必見。冬は雪をまとった木々や建物と、水面に映る景色が織りなす凛とした情景が美しく、思索空間に座って眺めているだけで静かに心が整っていきます。
観光客が比較的少ない冬は、静寂をじっくり味わえる絶好のシーズン。兼六園や石川県立美術館にも近く、観光の合間に静かな時間を持ちたい人にぴったりのスポットです。なお、専用駐車場がないため、公共交通機関の利用がおすすめです。

■ 金沢名物の金箔で小物や雑貨を華やかにアレンジ
金沢は国内最大の金箔生産地。金沢の伝統工芸を気軽に体験したい場合は、まずは金箔貼りがおすすめです。
金箔貼り体験ができる施設も多く、銘々皿・小箱・コンパクトミラーなどの素材に、好みの模様を選んで金箔を貼り、自分だけのオリジナル作品を作ることができます。
スタッフの説明を受けながら進められるため、初めての方でも挑戦しやすいのが特徴。室内で行われるため天候に左右されにくく、雪や雨の日でも旅の思い出づくりを楽しめます。
金箔ソフトで有名な「箔一」のほか「かなざわカタニ」「今井金箔」など、店舗によって作れるものが違うので、好みに合わせて体験施設を選んでみてくださいね。

■ 職人の技を体験!色鮮やかな練り切り和菓子作り
金沢は、京都や松江と並ぶ「日本三大菓子処」のひとつ。加賀藩前田家が茶の湯を奨励したことから和菓子文化が花開き、今も茶席・婚礼・季節の行事に欠かせない上生菓子が数多く作られています。
そんな金沢では和菓子作り体験も人気。老舗和菓子店の「越山甘清堂」では職人さんの手ほどきを受けながら、色付けした練り切りや餡を使って、季節の花や風物を表現した和菓子作りが楽しめます。
専用の道具を使い、丁寧に形を整えていく工程はとても奥深く、完成した作品は抹茶とともにその場で味わったり、持ち帰ったりできるのが一般的です。体験内容は施設によって異なるため、申し込みの際に試食の有無や持ち帰りの可否を確認しておくと安心です。
温かい抹茶とともに自作の和菓子をいただくひとときは、冷えた体と心をほっと和ませてくれます。

■ 伝統の九谷焼に好きな色や模様を描いてオリジナル作品作り
九谷焼は、華やかな色絵が特徴の石川の伝統工芸です。体験では、白い磁器の皿やカップに専用の絵の具で好きな絵柄を描いていきます。
完成品は後日焼き上げて自宅へ届けてもらえる場合が多く、旅の後も楽しみが続きます。講師が丁寧に教えてくれるので、初めての人や手先に自信がない人でも安心して参加できます。
「九谷光仙窯」や「工房ひょんの木」など市内や近郊に体験施設が点在しており、食器類など個性豊かなアイテムを作ることができます。
伝統ある九谷焼をもっと身近に感じてもらおうと、転写シールで可愛くデコレーションできるKUTANI SEALが開催するワークショップもおすすめ。世界にひとつだけのオリジナルな九谷焼製品作りは、自分用にはもちろん、大切な方へのギフトにも喜ばれます。

■ 加賀友禅の伝統模様を染め付けるものづくり体験
加賀友禅は、江戸時代中期に金沢で発展した絹織物の染色技法。臙脂・藍・黄土・草・古代紫の「加賀五彩」を基調とした写実的な草花模様が特徴です。
外側から内側へと色をぼかす「外ぼかし」や、葉に虫食いの跡まで描く「虫喰い」など、自然の美しさをありのままに表現する独自の技法で知られています。
型染め体験では、あらかじめ用意された型紙と刷毛を使い、ハンカチやトートバッグなどの布製品に色を重ねて美しいグラデーションを表現していきます。
完成品を当日持ち帰ることができるコースもあるため、冬旅の思い出が詰まったオリジナル作品をすぐに日常で活用できるのが嬉しいポイント。
加賀友禅会館での体験は屋内で完結するため、寒さや雪を気にせず気軽に参加できます。

■ お気に入りの着物で金沢の歴史ある町並みを散策
城下町の風情が色濃く残る金沢では、着物姿での散策も人気の楽しみ方。ひがし茶屋街や長町武家屋敷跡、金沢駅周辺など、観光エリアの近くにはレンタル店が点在しており、着物散策を気軽に体験できます。
好みの着物・帯・小物を選んで、着付けからヘアセットまでおまかせできるプランも充実。着物姿で茶屋街の石畳を歩いたり、兼六園や長町武家屋敷跡で記念撮影をしたりと、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
雪化粧した町並みと色鮮やかな着物のコントラストで、ほかの季節にはない特別な一枚が撮影できるのも冬ならではの魅力。羽織やショール、防寒インナー、足袋ソックスなどの防寒アイテムを用意している店舗も多く、寒さ対策も万全です。
また、雪道でも歩きやすい草履や雨下駄を貸し出す店もあるので安心。予約時に冬用の防寒対策について確認しておくと、より快適に着物散策を楽しむことができます。
冬の金沢には、兼六園の雪吊りやこも掛けされた長町武家屋敷跡など、この季節だからこそ味わえる魅力がたっぷり。冬が旬のカニや寒ブリなどの海鮮、金沢おでんといった名物グルメも欠かせません。
さらに、金沢21世紀美術館や石川県立図書館、鈴木大拙館といった屋内スポットや、金箔貼りや和菓子作り、九谷焼の絵付け、加賀友禅の型染めといった体験を取り入れれば、冬の金沢の魅力を存分に満喫できます。
ちなみに、主要スポットを巡るにはバスがおすすめ!周遊バスは交通系ICが使えますが、北陸鉄道の路線バスは独自のICカード(ICa)、タッチ決済、現金での支払いになるため、あらかじめ小銭を準備しておくと便利です。
美しい冬景色、心温まる郷土料理、そして受け継がれてきた伝統文化。さまざまな魅力がそろう金沢で、自分らしい冬の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。今年の冬はゆったりとした時間が流れる金沢で、忘れられない旅の思い出を作りに出かけてみませんか。
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